主に中年以降に見られるしみで、長期間の紫外線暴露による老化現象。若年者でも紫外線暴露をきっかけに急激に多発する場合がある。白い斑点のようなものもみられる。 紫外線暴露と老化による角化により、メラニン色素が表皮にたまる。 (Qスイッチ)ルビーレーザーはこのメラニン色素に良く吸収され、しみ部分をはがしとる。
●様々な組み合わせで行うと効果的。 治療例 ・(Qスイッチ)ルビーレーザー ・VCイオン導入+ビタミン点滴+美白軟膏
小児期より思春期にかけて出現。 発症部位は頬部から鼻背部中心。多くは優性遺伝で家族内発生が多い。 色白の人に多くみられ紫外線暴露によって悪化する。メラニン色素が真皮に落ちていることが多いため、真皮に届きやすい波長のQスイッチレーザーによる治療が適している。
治療例 ・(Qスイッチ)ルビーレーザー・フォトRF
炎症などで色素細胞が刺激され、メラニン生成過剰状態が生じてしみを形成。疲れやすい人、生まれつき弱い体質の人に見られることが多い。 強力な美白成分やビタミンCを用いてメラニンの量を減らし、肌のターンオーバーを促すことでしみを消していく。
●様々な組み合わせで行うと効果的。 治療例 ・フォトRF ・イオン導入+ビタミン点滴+美白軟膏
後天性に、中年以降の女性に多い一般的なしみ。発症部位は頬、目や口の周り、額がほとんどで、左右対称に出来る。境界の比較的鮮明な褐色ないし黒褐色色素斑。妊娠や経口避妊薬の使用等、女性ホルモンとの関連が考えられ、目光照射の関連も考えられているが、その他の誘因ははっきりしていない。
紫外線暴露や疲労によって悪化するため、日常生活をきちんと送ることが大切になってくる。 内服療法が主体。また、メラニン色素が表皮に存在することから美白軟膏が効く。 レーザー治療により濃くなることもある。
●様々な組み合わせで行うと効果的 治療例 ・美白軟膏+プラセンタ ・イオン導入+ビタミン点滴
1 紫外線を浴びすぎないようにする しみの原因の主役は日光。日光の刺激を受けて細胞に異常が起きる。
2 充分な睡眠と規則正しい生活 血液の流れがよいとメラニン色素がきちんと排出されてしみが作られにくくなる。
3 ストレスをため込まない 自律神経と内分泌系のバランスをくずし、また色素細胞を刺激するホルモンの分泌を増やす。
4 バランスの取れた食事 ビタミンを十分摂ること。
5 酒やタバコを控える 特にタバコはビタミンCを破壊する。
メラニンは悪者ではありません しみの素であるメラニン、実は私たちの細胞を紫外線から守ってくれる大切な存在です。細胞核の上に帽子のように集まりDNAの損傷を防いでくれる働きをしています。 ですが、その過度の働きにより肌のターンオーバー(皮膚が28目周期で生まれ変わること)が怠り増える「しみ」。 自然回復力だけに頼るのもちょっと難しいと感じてくるのではないでしょうか? ひとくちに「しみ」といっても多種多様で、タイプによって最適な治療法も異なります。医師の診察を受け、きちんとした診断のもと積極的な治療を行い毎日の生活にも注意することで、憂欝な気分から開放されることができるでしょう。